GenesysGo $SHDW IDO 完全ガイド

Softgate Limited
36 min readDec 20, 2021

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これは GenesysGoThe Comprehensive Guide to GenesysGo and the $SHDW IDO という記事を日本語訳したものです。

この記事は、GenesysGo が「どんな人たちで」「何を」「なぜ」「どのように」やっているかを説明する包括的なガイドとなることを目的としています。

この記事を読めば、私たちが何を作ってきたか、何を作ろうとしているのか、$SHDW トークンのトークノミクス、近く予定されている IDO の仕組みなどの重要なコンセプトをより深く理解できるでしょう。

私は GenesysGo 共同設立者の一人である Frank です。この記事では、二人の親友同士でサーバを作っていた GenesysGo が、一年足らずのうちに、7 人の開発者と複数のコミュニティマネージャ、そして 13,000 人ほどのコミュニティを抱えるチームになった経緯をご紹介したいと思います。

2022 年 1 月 3 日 23 時に IDO を実施

まずは、この記事を書いている時点で最も話題になっていること、つまり私たちのネイティブトークン $SHDW の IDO についてご説明します。

IDO は 2022 年 1 月 3 日 23 時(日本時間)に行われます。このセールでは、総発行量の 15% に当たる 30,000,000 トークンが、Aurory や Mango Markets といったプロジェクトで使われたものと同じ IDO プログラムを利用してオークション販売されます。

Aurory と Mango Markets の両チームと議論をした結果、この IDO プログラムは非常に多くの実戦におけるテストを経て、安定したスマートコントラクトであることが証明されているので、私たちもこれを利用することにしました。

また、Solana で最大の RPC プロバイダである私たちにとって、自分たちの IDO を自分たちのサービス上で提供することも重要でした。自らのトークンセールに自分のサービスを利用しないのは、自分自身の提供するネットワークに自信が無いことの表れであると私たちは強く信じています。もし私たちが自分のネットワークに自信を持てないのであれば、誰がそのネットワークを信頼してくれるでしょうか?

IDO とトークノミクスについては、すぐ後でまた説明しますが、ここでは GenesysGo のちょっとした歴史と重要な背景をご紹介します。

GenesysGo とは何か?

GenesysGo は 2021 年 4 月 4 日から Solana コミュニティのためのインフラストラクチャーを開発/提供しています。私たちのバリデータ — Shadowy Super Coder DAO バリデータ — は 4 月の初旬にオンラインになり、私たちはすぐさま RPC サーバネットワークの構築に移行しました。

簡単に言えば、GenesysGo は Solana ネットワーク上で RPC とバリデータを提供するインフラストラクチャーのプロバイダです。

ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、RPC サーバは Solana ブロックチェーンのバックボーンとなる存在です。RPC サーバは Solana バリデータネットワークの交通整理を行い、Solana 上に構築される文字通りすべてのプロジェクトが RPC サーバを利用します。

Solana は膨大なスループットを処理できるので、特に RPC サーバは大変です。RPC サーバは間違いなくSolana チェーンの中で最も働き者のハードウェアと言えるでしょう。

この八ヶ月間、GenesysGo は黙々とユーザのトラフィックを集め続けて、現時点では控えめに見積もっても Solana 上の全トラフィックの半分以上を処理しています。

私たちがサービス提供中のプロジェクト

一覧から抜けているプロジェクトがあればごめんなさい、連絡いただければ更新します!
網羅的な一覧ではなく、ある15分間の測定結果です

私たちは、毎秒無制限のリクエストが利用できる RPC ネットワークを構築しました(毎秒のリクエストのみに基づいた支払いモデルを持つ RPC プロバイダはサーバリソースがどのように機能するかについて根本的に誤解しています)。また、Solana のジェネシスブロックに至るまでの全台帳履歴へのアクセスも可能です。

これがなぜ重要なのですか?

なぜなら、私たちが新しいプロジェクトではないと言うことを証明することが非常に重要だからです。私たちには十分に確立された製品とブランドがあります。私たちは最初のうち、(良くも悪くも)語ることよりも構築することに集中する選択をしました。既にエコシステムの中には「大きなアナウンス」を約束し続けるプロジェクトがあまりに沢山あったのです。

Steven と私はどちらも B2B セールスの経験があり、それを活かして Solana コミュニティに参加し、残業が当たり前の状態で頑張りました。Solana チームが好んで言うように、大量のガラスを噛み砕いて、非常に深いユーザベースを構築しました。

これ以降を読み進める上で、こうした背景を頭に入れておいてください!

チームの構成

Steven と私が設立者で、八ヶ月前に他の誰も加えずに二人でプロジェクトを始めました。GenesysGo は私たちの個人的な資金でスタートし、11 月 3 日の Shadowy Super Coder NFT のミントで初めて外部からの資金を調達しました。

Steven は分散型データシステムと地理情報システムのバックグラウンドを持ち、Linux 端末内での構築にも豊富な経験があります。私には教育とビジネスリーダーシップのバックグラウンドがあり、独学でクオンツトレーダーになりました。二人とも早い段階で既存金融の世界に足を踏み入れ、フィナンシャルプランナーとして長年働き、大手の投資会社のビジネスユニットを率いてきました。つまり、実際にはフィナンシャルプラニングと多くのセールストークをしていたわけです。

Steven と私が初めて会ったとき、金融関係者ばかりのビルの中で、唯一の筋金入りのコンピュータオタクということで意気投合しました。ソフトウェアも好きですが、私たちの真の情熱は常にハードウェアとネットワークの分野に向いていました。

そして、11 月 3 日以降、コアチームに何人かの新しい開発者が加わりました(とてもエキサイティングなことに、そのうちの一人は levicook です)。私たちが構築しているプラットフォームの規模と範囲の両方を拡大しながらも、前進していく勢いを確実に維持するためです。

私たちは月に何回か Zoom でタウンホールを開催しており、人を呼んで家をチェックしてもらうくらいドキドキしています。

結局何を構築していて、なぜ IDO をやるのですか?前述の NFT とは何ですか?

これら三つの項目は互いにリンクしています。まずは NFT ミントの話からしていきましょう・・・

Shadowy Super Coder NFT Mint

すべてを再度タイプする代わりに、私たちの NFT とそのユーティリティについてご存じない方のために、過去の Medium 記事のリンクを貼っておきます。

※日本語訳した記事のリンクも二つ掲載しておきます。

簡潔に要約すると、私たちはちょうど Solana が最高値を記録した日に一つ 2.5 SOL で 10,000 個の SSC NFT をミントし、9 時間足らずで完売しました。一部の人には無理だと言われていましたが、これはエコシステムが私たちの活動をどれだけ評価してくれているかを表しています。

この NFT ドロップのもう一つの印象的な点は、ウォレットの分布です。https://gist.github.com/levicook/6d7dcf374ece6cb2d585cd32b07a3e0b#file-ssc-holders-csv — これは 12 月 17 日時点のスナップショットです。私たちの NFT がシードトークン割り当てと密接に結びついていることを考慮すれば、これはプロジェクトのトークノミクス全体にとってよいことでしょう(もちろん価格が将来どうなるかは誰にも分かりませんし、率直に言えば、私たちはトークンの強力なユーティリティを構築することに集中しています)。

12 月 17 日時点の分布

上位 20 のウォレットを合わせても NFT の 28% しか所有していません。これは、トークンの全体的なリスクカーブを分散させるので、とてもエキサイティングで非常に重要なことです。

12 月 17 日時点

実際のところ、上位 120 個のウォレットを累計しても Shadowy Super Coder NFT の所有率はやっと 50% に達する程度です。

Shadowy Super Coder DAO と GenesysGo の関係

私たちは常に SSC DAO を、GenesysGo が構築しているネットワークレイヤーの最終的な管理者に位置付けてきました。SSC NFT のミントは、私たちの開発を加速すると同時に、最終的に DAO を構成するコミュニティをまとめる機会を与えてくれました。重要なのは、現時点では DAO は完全に機能する DAO にはなっていないということです。私たちが構築しているネットワークレイヤーは Solana にとって非常に重要なものであり、その変更は極めて慎重に、注意深くテストしながら進める必要があります。DAO が基礎的なコミュニティとして機能することで、メンバーはかなり複雑で広く理解されていない Solana アーキテクチャのレイヤーについて理解を深めることができるでしょう。これにより、アーキテクチャや Solana のニーズに関して GenesysGo チームがその場で重要な決定を下せるとともに、DAO メンバーはそれを観察しながら学ぶことができます。

私たちのプロジェクトの様々な側面(詳しくは後で説明します)を展開していくにつれ、中央の委員会がネットワークの管理を受託し、DAO は意思決定プロセスにおいてより中心的な役割を担うようになります。

それで、結局、何を構築しているのですか?

Shadow Protocol について説明する前に、私たちの既存の RPC ネットワークについてもう一つだけお話ししておきたいと思います。

NFT ミントの記事で読んだかもしれませんが、私たちは、Shadowy Super Coder NFT が最初の 24 時間で完売したら、2021 年末まで Solana エコシステムに完全な RPC ネットワークを無料で提供することを約束しました。

ミントは 9 時間足らずで完売したので、2021 年 11 月 3 日から私たちは RPC ネットワークを無料で開放しています。

私たちは「RPC プロバイダ」のビジネスモデルは古びたものであると信じており、このモデルを破壊することを目標としています。NFT のミントとその後の NFT 売買から得られるロイヤリティ、そして Shadowy Super Coder DAO バリデータのバリデータ報酬によって、私たちは無料の RPC アクセスを今後も永久的に提供できるようになりました。

他のプロバイダが活用していない独創的な収益源を探すことに注力しているため、私たちは来るべき IDO の資金を使うことなく大規模でスケーラブルな RPC ネットワークを提供でき、その IDO の資金は、真に Solana に最適化された初めての分散型 RPC ネットワークと、真に Solana に最適化された初めての分散型ストレージレイヤーの構築にのみ集中させることができます。

それは素晴らしいことだが、実際に何を構築しているんだ?

第三回目の Shadowy Super Coder タウンホールからのスライド

第三回目のタウンホールの録画はこちらでご覧いただけます:

このタウンホールでは、Shadow Protocol とは何か、私たちが何を構築しているのか、そしてそれがどのようにして Solana エコシステムに組み込まるのかについて、詳細に説明しました。

訳注:日本語で Shadow Protocol について訳者がまとめた記事のリンクを掲載しておきます。

用語について、皆さんと認識を揃えておくと・・・

Shadow Protocol = $SHDW トークンや分散型 RPC、分散型ストレージ、そして計算資源を提供して報酬を得るコミュニティに関連するすべてを指す広範な用語

Shadow Network = 分散型 RPC ネットワーク

Shadow Drive = 分散型ストレージソリューション

Shadow Node = Shadow Network と Shadow Drive を構成する実際のサーバ群

Shadow Operator = 計算資源を提供する代わりに $SHDW で報酬を受け取る人

Steven が主催した技術トーク AMA の録画はこちらにあります:

この技術トークでは、Steven が RPC ネットワークの仕組みを紹介すると共に、Shadow Operator がネットワークに接続して報酬を獲得するまでのプロセスを説明しました。

Shadow Network — これがなぜ重要なのか

現在は多くの RPC プロバイダが存在しますが、そのうちの二社を除く他のすべてのプロバイダー(二社の分散型プロバイダは後で取り上げます)は完全に中央集権的で、大きなオーバーヘッドを抱えています。また、RPC サーバの業界はますます競合が増えてきており、各プロバイダはより多くの機能をより安く提供することを余儀なくされているので、(ある人の言葉を借りれば)「ゼロへの競争」が続くことでしょう。

二つの分散型プロバイダは他のチェーン(POKT と ANKR)からやってきて、Solana 上でサービスを提供するためのスループットを実現することに苦労しています。現在のところ、どちらも Solana 上で稼働するサーバを立ち上げることができていません。

POKT と ANKR は、AWS / Hertzner / Google Cloud の RPC サーバが Solana 上で非常に信頼性が低いことと同じ問題に悩まされています。Solana のスループット要件をエラーなしで処理することができないのです。Solana は非常にパフォーマンスが高いため、他のチェーンで基礎的なアーキテクチャを構築した RPC プロバイダが Solana に移行して成功するのは簡単なことではありません。移行を成功させるには、主要なアーキテクチャを根本から再設計する必要があり、それには費用と時間がかかります。

そういうわけで、私たちの Shadow Network は、Solana のスループットニーズを処理するために特別に設計された、完全に機能する初の分散型 RPC サーバネットワークとなります。

その利点は? なぜそこに大量のコストをかけるのか?

それは、まず第一に、Solana のインフラを強化/拡大するためにコミュニティへサービスを提供したいという私たちの理念にぴったり合致するからです! GenesysGo と SSC DAO そして私たちの IDO を支援してくれる人は、Solana の拡大と将来の成功に直接的に貢献することになります。

第二に、分散型 RPC の構造により、$SHDW と Shadow Protocol の持続可能性を測るための非常に重要な KPI を含めることができます。その KPI とは、計算資源を提供してネットワークに貢献する Shadow Operator の数です。現在までに、マシンを接続してネットワークに計算資源を提供することを計画しているオペレータが 20 人います。

なぜ、これが私たちの主要な KPI なのでしょうか? 持続可能なプロジェクトを実現するには様々な手段がありますが、そのうちの一つは費用に関するものです。Shadow Protocol に参加した Shadow Operator は $SHDW トークンを報酬として受け取ることができます。そして、Shadow Operator が計算資源を提供してくれれば、私たちがネットワークに提供する計算資源の量を再検討し、場合によっては減らすことも可能でしょう。このようにして、私たちが支払う費用を減らしながら、その費用を Shadow Operator のレイヤーに分散していきます。この「費用の分散」により、その全体的な影響が軽減されて、より扱いやすくなります。私たちの目標は、$SHDW の排出量を、Shadow Operator になることを魅力的にするのに十分なインセンティブとなるよう調整することです。

加えて、Shadow Operator は $SHDW トークン全体の足かせとなる流通量を減らすという重要な役割も果たします。これは、Shadow Operator が報酬を得るためには、一定の $SHDW トークンをステークする必要があるという事実によるものです(詳細は後述します)。これにより、総供給量に対してデフレ効果が発生するので、Shadow Operator となる人が増加することがプロジェクト全体の方向性と健全性を判断するための重要なメカニズムとなります。

最終的には、長期にわたって多くの Shadow Operator が参入して、中央集権的なサーババックボーンの必要性が減少していくにつれて、サーバ費用は現在のレベルの 95% 以下になると予想しています。スマートコントラクト/オープンソースのリソース/Shadow Operator レベルでのサーバの冗長性を利用することで、私たちは完全に自立したアーキテクチャを構築しています。このアーキテクチャは Solana の規模に応じて自動的にスケールすることができ、持続していくためにコアチームに依存する必要はありません。

Shadow Drive — Solana に最適化された分散化ストレージソリューション

これは第三回目のタウンホールのスライドによくまとまっているので、まずスライドを掲載してから、背景をご説明します。

手短に要約すると、Solana はデータを保存する際にコンセンサスの整合性を維持する最適なストレージソリューションを必要としています。私たちは日々開発者とニーズについてコミュニケーションをとっているので、エコシステムを見る際に独自の視点を持っています。

真に不可変な Solana のヒストリカルな台帳と幅広い「アカウントステート」にフルアクセスしたいという要求は、ここ数ヶ月で劇的に高まっています。これは Solana ブロックチェーンが成長と拡張を続けるための、ミッションクリティカルなニーズです。

私たちは、異なるバリデータ間やバリデータから RPC サーバにどのように情報が共有されているかに関して深い知識を持っているので、作業負荷の面で言えば比較的容易に実現することができます。そのため、私たちは、Solana のアカウントデータベースにあるすべてのアカウントの完全なステートを保存できるようになるまでの期間を、月単位ではなく週単位で測る程度だと予想しています。

最近の人材獲得においては、Web2 と Web3 の両方の領域で分散型データベースシステムを構築したことがあり、(Solana のネイティブプログラミング言語である)Rust の開発経験を持つエンジニアの採用に重点を置いています。

そのため、Solana エコシステムのための一般的な分散型ストレージソリューションを開発する能力は、数ヶ月ではなく数週間という単位で測ることができるでしょう。

現在のところ、Solana の多くの開発者が使用している主要なストレージソリューションは Arweave ですが、これは他の良い代替手段がないことが主な理由です。開発者からは、Arweave にアップロードする際に RPC エラーが発生するのはなぜかという質問が頻繁に寄せられますが、私たちは、Arweave のチェーンが Solana のチェーンについていけるほど高速ではないことが原因であると説明しています。この現象が起きると、トランザクションは概ね失敗するようになりますが、原因は Arweave 側にあるのです。

Solana のエコシステムでは最適化されたストレージソリューションが求められています。また、Solana のエコシステムは膨大な量のデータを生成するため、これは大きな市場機会でもあると考えています。

加えて、これは私たちの得意な領域です。私たちは、既存の RPC サービスはアーキテクチャが Solana に最適化されていないためにレート制限が課せられているという考えのもとで、GenesysGo と RPC ネットワークをスタートしました。そして、既存のサービスを調査し、すべてのプロバイダの優れた点を取り入れ、自力でビジネスを立ち上げ、今では非常に成功したベンチャー企業となりました。このような状況の中で、最適なソリューションを構築してユーザに受け入れてもらうことは、私たちが最も得意とするところです。

トークノミクスについて聞かせて下さい

ごもっともです! こうしたすべての情報を提供する機会を与えてくれたことに感謝します。今私たちがいる場所/これまでいた場所/これから行く場所が広範囲にわたるので、背景となる文脈を明確にしておくことは大切です。

$SHDW トークンは 100% ユーティリティトークンです。しかし、これが真のユーティリティトークンであることを理解してもらうには、時間をかけて、トークンがユーティリティを提供するプロトコルの文脈をよく説明しておくことが重要です。

この文脈なしでは、$SHDW は「ユーティリティトークン」から、一週間かそこらで、「ビッグニュースが来るぞ」「すごいアナウンスがもうすぐあるぞ」と毎週のように投稿する主体性のない Discord サーバに結びついた単なる「コイン」になってしまうでしょう。

トークンのユースケースとユーティリティは、私たちがただ手を振って「私たちはインフラプロバイダで、このトークンによって支えられていますよ」と言って、それが何を意味するのかについては人々に自力で結論を捻り出させるのではなく、明確に説明するべきです。トークンのユースケースとそれが支えるプロジェクトは、緩い関連付けだけでなく、はっきりと明確に示されるべきです。

注意: NFT ホルダーの % は一切変更されていません。1 SSC NFT = 10K $SHDW で、これは今後も変わりません。

NFT ホルダー —この割り当ては絶対に変わることがない割り当てです。トークンは NFT ホルダーに一年間にわたって日次のアンロックスケジュールで配布されます。私たちは NFT ステーキングのコントラクトを開発し、トラストレスなトークンのエミッションを保証します。SSC NFT をコントラクトにステークしない限り、トークンのエミッションは行われません。つまり、10,000 個の Shadowy Super Coder NFT がすべてステークされない限りは、「NFT ホルダー」に割り当てられた一日のフルのエミッション量には達しないと言うことです。NFT ステークスマートコントラクトに投入された $SHDW は、各 NFT のトークンアドレスに関連付けられ、その NFT のトークンアドレスに紐付いたウォレットに 10,000 $SHDW トークンが支払われます。

長期保有者へのボーナスエミッション 連続して 12 ヶ月間 Shadowy Super Coder NFT をステークした NFT ホルダーは、追加のボーナストークンを受け取ります。SSC NFT の長期保有者は、NFT ミント以前の成功を支えた開発者コミュニティと同様に、コミュニティをこれほど大きく強力に成長させた重要な貢献者であるため、それに報いることが私たちの意図するところです。連続してという文言に注意して下さい。もし SSC NFT がステークから外れたら「タイマー」はリセットされます。このボーナスは一つの NFT につき一度しか発生しませんので、連続して 12 ヶ月間ステークを継続する必要があります。

Shadow Operator エミッション—Shadow Operator は Shadow Drive を利用するクライアントが支払う手数料の一定の割合を受け取ります。しかし、Shadow Operator が計算資源を提供し続ける一貫したモチベーションを確保するための補強策があることが重要です。そのため、クライアントが支払う手数料の割合が一定の閾値(Solana Server Program のマシンコストを目安に算出)を下回った場合、Shadow Operator エミッションプールがその補強策として機能します。これらのトークンは、ネットワークを動かすために計算資源を提供する Shadow Operator に支払われます。エミッション量はネットワーク全体のサイズとエミッションコントラクトに支払われたクライアント手数料の額によって変動します。現在のところ、最大のエミッションレートは、年間で、まだ支払われていないエミッションサプライの 10%(例:1 年目は 20M の 10%、2 年目は 18M の 10% など)を目標とし、すべての Shadow Operator に分散して毎週支払われます。エミッションの分配は、Shadow Operator のマシンの性能に基づいて決められます。Shadow Operator がエミッションを得るためには、オペレータは ステークした $SHDW トークンを担保として差し出す必要があります(下記の担保の説明を参照してください)。

IDO プール 2022 年 1 月 3 日にパブリックセールで販売されるトークンの量です。これらのトークンには、1 トークンあたり 0.50 ドルの最低価格が設定されています。Mango / Aurory の IDO プログラムに若干の修正(最低価格を設定する等)を加えたものを利用しているため、IDO への関心が高ければ価格も高くなる可能性があります。売れ残ったトークンは GenesysGo に戻され、基金として利用されます。なぜなら、IDO が成功しようがそうでなかろうが、私たちには開発するべきものが沢山あるからです! 私たちは Arweave や Filecoin の Solana ネイティブで最適化されたバージョンを構築するようなビッグで野心的な目標に挑戦するために IDO を構成しました。たとえば、Arweave は、二回の IDO で $22M を調達し、執筆時点で $2.2B の時価総額に達しています。

戦略的リザーブ — 戦略的リザーブは、想定していなかった状況でチームが手元にトークンを必要とするときに利用できるようなバッファーとして機能するべく設計されています。 これは例えば、CEX 上場/流動性プールへの資金提供/新しく戦略的に人材やパートナーシップを獲得(コントラクトで複数年のアンロック)などを含みます。現時点ではそのようなことは計画されていません(予期せぬ流動性の急上昇を引き起こすような大量の秘密のトークンを保有する CEX はありません)が、私たちにも今後何が起きるかは分かりませんし、プロジェクトにとって潜在的な利益となり得る状況をうまく利用するための敏捷性を確保しておくことは重要です。この割り当てがオープンマーケットで販売されたりその場限りの流動性提供のために使われることはありません。これは非常に重要なポイントです。私たちは自らのビジョンを大規模なスケールで実現するために必要な資金をよく理解しています。まさに IDO プールがそのためのものです。戦略的リザーブは文字通り・・・戦略的なものであり・・・戦略的とはオープンマーケットでのセールを意味しません

トークノミクスに関する考察

トークノミクスは、トークンの価格変動の速度を考慮して設計されています。トークンが徐々に市場に導入されていくように、細心の注意を払いました。

NFT ホルダーの日々のエミッション — ここで重要なのは、SSC NFT のホルダーはシードトークン(総供給量の 50%)を請求するために、以下の二つのことをしなければなりません:

  1. NFT をステーキングコントラクトにステーク
  2. 日々のエミッションを NFT ホルダー自ら手動で請求

こうして、ステーキングコントラクトにロックされている NFT の数を追跡して、新しいトークンが日々流通する様子を目視で確認することができます。私たちは、すべての NFT が初日からステークされて、一年間ステークコントラクトにロックされるとは考えていません。NFT 市場では、短期間のうちに、$SHDW の価格と、特定の SSC NFT に支払われる $SHDW トークンの残量が反映されるようになると予想しています。そのため、スマートコントラクトがトークンを放出するまで一年間待つのではなく、即座に流動性を手に入れたい人も出てきます。そのような SSC ホルダーは、自分の NFT を各種のマーケットプレイスにリスティングして流動性を得ることができます。これは、その NFT に付随するトークンが流通するのをさらに遅らせるというメリットがあります。

ファウンダー/チームの割り当ては?

まず第一に、チームと私はみな SSC NFT のホルダー(他の人たちと同じように自分の資金でミント時に購入しました)ですので、私たちも自分の $SHDW トークンの割り当てを持っていて、それを受け取ることができます。このトークンとトークンアンロックの世界では、給料というものがいまだに存在することを忘れがちです。それを踏まえて、私たちのトークノミクスはトークンをエコシステムにゆっくりと透明性を持って導入するように設計されています。何か変更がない限りは、Shadow Operator に支払われる $SHDW の 50% をストレージ手数料から得ることを目標としています。残りの 50% は GenesysGo Shadow Protocol に支払われて、プロジェクトを運営していくための費用に充当されます。チームメンバーへの給与もそこに含まれます。

私たちは、今までもこれからも、ブロックチェーン上のイノベーションを促進する驚くほどクールかつワイルドで持続可能なプラットフォームを構築することに注力しています。私たちのユーザの数が数百万人になり、時価総額が数十億ドルになったとき、私たちはとても報われた気持ちになるでしょう。私たちにはそれだけでも十分すぎるほどです。私たちは、ファウンダー割り当てがアンロックされるのを指折り数えて待つのではなく、それを自ら稼ぎたいと思っています。

トークンのユーティリティ

私たちは、Arweave や Filecoin と非常によく似たトークンのユースケースを構築しました。Shadow Drive をストレージとして使用することを望むクライアントは、$SHDW トークンを支払います。Shadow Drive のユーザは、データを永久に保存するための一回限りの料金を払うか、データを保存してクラウドストレージと同じように毎月ストレージコストを支払うかを選ぶことができます。

私たちのトークンのユースケースは、AR や FIL に似ているかもしれませんが、そのユースケースの実行方法は大きく異なるでしょう。私たちは、Arweave と IPFS の両方が、ネットワークアーキテクチャとトークノミクスモデルにいくつかの不要な部分を組み込んでおり、それが結果的に適切にスケールして大衆に採用される能力を妨げていると考えています(詳細は後述します)。

Shadow Drive のユーザは、クラウドストレージプロバイダが請求する 1GB あたり $0.009~$0.02(1TB あたり $10~$23)に近いストレージコストを負担することになります。このコストは $SHDW トークンで支払われ、その 50% 以上がネットワークを稼働させている Shadow Operator に支給されます。

これを、少なくとも 1GB あたり $0.03(1TB あたり $30)あるいは保管されるデータの種類によってはそれ以上のコストがかかる Filecoin や、200 年分のストレージコストを一括前払いしなければならず(執筆時点のレートで)1TB あたり $8,214.22 かかる Arweave と比較してみてください。

私たちは Filecoin, Arweave および従来のクラウドストレージの最良の要素を組み合わせ、Solana のスピードを活かした一つの凝縮されたストレージレイヤーを提供することに重点を置いています。

Shadow Drive の初期バージョンは、データの保存を検討しているユーザとの直接のやりとりにフォーカスしますが、他のユーザが Shadow Protocol の上にシステムを構築することを推奨する API レイヤーも不可欠だと考えています。

私たちの目標は、開発者が Shadow Network と Shadow Drive の上にシステムを構築するサポートを提供することです。それによって、Solana の Proof of History コンセンサスメカニズムが CPU、Shadow Network(RPC サーバ)が RAM、Shadow Drive(ストレージレイヤー)がハードドライブの役割を果たすシステムを作り出します。事実上、Solana と Shadow Protocol を一つの大きなコンピュータに結びつけ、SOL/SHDW というトークンペアがトランザクションを動かしていくデュアルトークン構造にします。

※訳注:コンセンサスメカニズムは PoS で、PoH は同期の機構です。

Shadow Operator — Shadow Protocol の屋台骨

Shadow Operator は Shadow Protocol のすべての機能を提供するバックボーンです。Shadow Operator は、Shadow Network と Shadow Drive を実行するための計算資源を提供し、ユーザが Shadow Protocol を利用するために支払う手数料の一定割合を受け取ります。また、トークンの価格変動速度を緩めてエコシステムからトークンを取り除くという重要な役割も果たします。

Shadow Operator が担保として $SHDW をステークするというのは Filecoin から拝借したアイディアです。Filecoin のオペレータはデータの保管を約束する際に、保管するデータが何らかの理由で破損したり紛失したりした場合に備えて、一定の FIL を担保として差し出す必要があります。ユーザとの信頼関係の維持は大切なので、同様の機構を実装することにしました。

似たような仕組みは Solana バリデータノードの中にも既に実装されています。Solana のバリデータ運用者は、日々 0.8~1.1 程度の SOL を投票料(ガス代)として払う必要があり、この SOL はバーンされます。つまり、ハードウェアのコストを無視したとしても、Solana バリデータを稼働させるコストは、そのときの SOL の価格にもよりますが、一日あたり $150 から $200 となります。これは Solana がより大きくスケーリングしようとする際の重要なペインポイントとなっています。私たちは、$SHDW トークンが同様の価格レベルに達した場合に、この痛みを回避したいと考えました。

そのため、ガス代を払う方式ではなく、ステークの仕組みを採用しています。$SHDW の報酬を得たい Shadow Operator は $SHDW トークンをステークする必要があります。トークンがステークされると 30 日間ロックされます。その間、マシンのメンテナンスを怠ったり、通常のダウンタイムを超える長いダウンタイムが発生した Shadow Operator は担保にペナルティが科せられます。ネットワークへの計算資源の提供を止めることを希望する Shadow Operator は、報酬を得ることができなくなり、担保は(ペナルティを差し引いて)返却されます。

この担保の仕組みは、$SHDW トークンの主要な価格変動のトラップとして機能すると同時に、Shadow Operator が Shadow Network のユーザの成功を確かなものにすることに関心を持っていると保証します。

Solana Server Program の設立における私たちの基本的な役割のため、私たちは Solana Server Program のサーバコストを、担保と Shadow Operator のエミッション量のベンチマークにすることにしました。Shadow Operator に興味のある方は、是非 Solana Server Program をご覧下さい。

まだ始まったばかりです

ふぅ・・・さて・・・とても長い記事になりました・・・。まだ読んで下さっているのであれば、ここまで時間をかけて読んでいただいたことに感謝します。このドキュメントは明らかに愛の結晶で、様々なチャンネルで質問に答えている中で 10 回は書いたような気がします。しかしながら、すべてを網羅するドキュメントとして書き始めたのは今回が初めてです。

このドキュメントは必要に応じて更新していくつもりですが、何か間違いを見つけたり、もっと詳しく知りたいことがあったら、遠慮なく私に直接 DM を送って下さい!

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Telegram: FrankGenGo

Discord サーバ: https://discord.gg/genesysgo

この記事によって、私たちがどのような人間で、どのようなものを作ってきたのか、そしてネットワークのあらゆる側面にどのような配慮をしてきたのかをより深く理解していただければ幸いです。Steven と私は「コミュニティに真の価値を提供すれば、成功はその副産物である」という考え方に基づいて、キャリア全体を築いてきました。私たちは、Solana が成功すれば、開発者コミュニティも成功するというマインドでサービスを構築しています。Solana と開発者コミュニティの両方が成功すれば、私たちも成功します。私/Steven/Levi そしてチームを代表して言いますが、私たちはただ素晴らしいコミュニティの一員として、クールなものを作りたいだけなのです。

2021 年 4 月 4 日からの日々はめまぐるしく過ぎていきました。ワクワクすること、怖かったこと、いろいろなことがありました・・・でも退屈だけはしませんでした!この期間は私の人生で取り組んだことの中で最も楽しく、何物にも代えることができません。

Solana コミュニティは日々謙虚な姿勢で私たちに接してくれ、友人と呼べるような関係になった開発者たちにはこれ以上の感謝はありません。Shadowy Super Coder DAO と GenesysGo チームを率いることができて、本当に光栄に思っています。二人の親友がバリデータノードを運用しようと決めたときに始まったことが、私たちが夢見たよりも遙かに大きくて凄いものに成長しました。

開発者にとっては、毎日レンガを積み上げ、描いた設計図を見つめるのは簡単なことです。このような記事を書くことによって、設計図から少し離れて、私たちが作ってきたものの構造を見つめ直す機会を得ることができました。そして、これは、これまでに私たちをサポートしてくれた何千もの人々の支援なしには到底実現できませんでした・・・そのことに心の底から感謝いたします。

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