トラストレスで分散化され $SHDW に支えられた GenesysGo IDO プラットフォーム
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これは GenesysGo の The GenesysGo IDO Platform — Trustless, Decentralized, Powered by $SHDW という記事を日本語訳したものです。
$SHDW IDO は私たちにとって大きな発見の機会でした。インフラストラクチャーのプロジェクトである私たちは、自ら $SHDW IDO のインフラを提供しなければ、GenesysGo が大きな信頼を得ることはできないと考えました。想像してみてください・・・インフラの企業であるにも関わらず、余所のインフラに頼らなければいけない状況を・・・。
いずれにしても、これは私たちにとって本当に学ぶところの多い経験になりました。それまで IDO コードのソフトウェア面を深く掘り下げたことはありませんでしたが、一度掘り下げると決めたときには、私たちは中途半端なことはしません。$SHDW IDO が終わった後、私たちは基本的に IDO プラットフォームの 90% が既にできあがっていることに気が付きました。そして、最近いくつかの IDO プラットフォームがバリデータネットワークに引き起こしたネットワークの問題を目にし、私たちは最後の 10% を完成させることにしたのです。
IDO プラットフォームの中には、まだライブになっていない、または資金が投入されていない IDO プールに対して、BOT が失敗するトランザクションを連発するせいで、Solana のバリデータネットワークが大幅にスローダウンするように作られているものがあるようです。
加えて、Solana のほぼすべての IDO プラットフォームは、とても中央集権的です。自分の IDO を実施したいと思ったら、まず申請書を提出し、IDO プラットフォームの注意を引き、目の前にある基準を満たす必要があります。
とにかく、先ほど述べたとおり、$SHDW IDO が終わった時点で、私たちは基本的にあとは UI を作るだけでリリース準備が整う IDO のローンチパッドを手に入れることができたのです。自慢するわけではありませんが、私たちでさえも、$SHDW IDO が信じられないほどスムーズに進行したことに驚いています(はい・・・、実はちょっとだけ自慢しているかもしれません・・・)。
$SHDW IDO は確かにスムーズで、IDO の実施方法も斬新でしたが、$SHDW IDO をユニークなものにした最大のポイントは何だったのでしょうか?それは Solana 上の分散型 RPC ネットワークを利用した初の IDO であったという点です。
これはとても大きな意義を持っています・・・アルファ版の Shadow Operator を稼働させているエリートチームが、Solana ネットワーク上で初めての分散型 IDO を実現し、しかもそれを優雅にやってのけたのです。
それで結局 GenesysGo IDO プラットフォームのユニークなところは?
- 分散化 —私たちの IDO プラットフォームは Solana で最大の分散型 RPC ネットワークによって支えられています。
- もうひとつ・・・分散化 — 私たちの IDO プラットフォームは、真のタッチレスでコンタクトレスな体験ができるように設計されています。わざわざ GenesysGo に連絡して、あなたのプロジェクトの良さをアピールする必要はありません。もっと重要な人々 — すなわち Solana エコシステム — に対して、あなたのプロジェクトの素晴らしさを伝えることに時間とエネルギーを費やして下さい。
- スマートコントラクトが実現するトラストレスで自動化されたプラットフォーム — UI に沿ってプールを作成し、適切なウォレットを割り当て、資金を移動します。これらすべてが完全に監査を通過した Anchor で記述されたスマートコントラクトによって 100% オンチェーンで実現されます。
- タッチレス — 私たちはプロジェクトに賭けるビジネスに関わる気はありません。私たちはサーバを構築しているのです。また、デベロッパーたちに「ごまをする」必要があると思わせたくありません。デベロッパーは、私たちに DM をしたり、長い申請書に記入して誰かがコンタクトしてくるのを待つ必要はないのです。
- $SHDW の上で実現 — このプラットフォームにおいては、IDO トークンの一定割合を譲渡する必要はありません。私たちが最も避けたいのは、ここ数年の間に見られた信じられないほど貧弱なトークノミクスに加担することです。プロジェクトの IDO トークンの一部を奪い取って、そのトークンを売りまくるような新たな組織を、Solana のエコシステムは必要としていません。代わりに、このプラットフォームでは、プロジェクトは 15000 米ドル相当の $SHDW トークンを支払う必要があります。IDO プラットフォームにデポジットされた $SHDW トークンは、将来的に Shadow Operator たちのウォレットに送られます。要するに、IDO プラットフォームの利用料は、Solana の全トラフィックの半分以上を支える分散型 RPC ネットワークに計算資源を提供している Shadow Operator に直接支払われるのです。
プロセスはどのような感じになりますか?
- IDO の種類を詳しく選択します。ダッチオークションスタイルにしますか? それとも従来方式にしますか? トークンにフロア価格を設定しますか? 出金期間を設けますか? プラットフォームは $SHDW IDO と同様の方式を採用しますが、細かなカスタマイズを可能にします。
- IDO プールとトークンペアを作成し、IDO で利用するウォレットアドレス(IDO ウォレットやトレジャリーウォレットなど)をプラットフォームに入力します。
- オークションがライブになる日時と、オークションの各フェーズの長さを設定します。
- あとは IDO のマーケティングを頑張って下さい! *ご注意* 私たちはあなたの IDO のマーケティングのお手伝いはしません。リツイートもしません。“私たちはあなたの IDO プラットフォームを使っていますよ! サポートしてもらえると幸いです!” といった DM を私たちに送らないで下さい。私たちは Solana エコシステムのインフラストラクチャープロバイダとしての役割に強くコミットしています。そのため、私たちが可能な限り中立な立場を維持し、誰がインフラを利用しているかをあまり関知しないことが重要です。私たちは、私たちのネットワークを使ってくれるすべてのプロジェクトを等しく愛しており、偶発的に特定のプロジェクトを特に推しているように見られたくはありません。
- IDO が完了したら、UI から IDO の資金を取り出して、#2 で指定したウォレットアドレスに送金します。
なぜ $SHDW が必要なのですか?
まず、$SHDW トークンは複数のユースケースを持つトークンとして設計されています。プラットフォームが徴収した $SHDW トークンは最終的に、GenesysGo の分散型 RPC ネットワークを構成する独立したサーバオペレータである Shadow Operator へのインセンティブとして支払われます。この独立したオペレータたちは、自費で計算資源を提供し、Solana ブロックチェーンのインフラとして貢献しています。プラットフォームは $SHDW を徴収して、それを $SHDW のエミッションウォレットに送ります。そこから、Shadow Operator が報酬を受け取るためのプールに補充されていきます。最終的に、プールに流入する $SHDW の量が、エミッションとして排出される $SHDW の量よりも多くなると、時間の経過とともに $SHDW の流通量が減少することになります。
なぜそんなに $SHDW が必要なのですか?
このプラットフォームの目標は、多くの IDO プラットフォームにある煩わしさを感じることなく、どんなプロジェクトでも簡単かつシームレスな IDO をローンチできるようにすることです。とはいうものの、IDO を行うプロジェクトが何らかの「自己資金」を投じる仕組みが必要であることも認識しています。私たちは、15,000 米ドル相当の $SHDW トークンが妥当な金額で、かつ負担が大きすぎることもないと考えています。
私たちは、多数のゴミのような IDO をエコシステムにもたらしたくはありませんし、仮にプロジェクトが 15,000 USDC 相当の $SHDW トークンを集めることすらできないのだとしたら、明らかに IDO を行う準備ができていないといえます。IDO は、たとえば NFT のミントなどに比べて、何倍も複雑で、成功させるのが難しいのです。必要とされる $SHDW トークンと、IDO の本質的な難易度の高さの間で、私たちは適切なバランスを取っていると信じています。
スマートコントラクトはオープンソース化されるのですか?
そもそも IDO プラットフォームを立ち上げる目的に反するので、スマートコントラクトコードのオープンソース化は行いません。そのため、スマートコントラクトコードが完全なセキュリティ監査を通過するまでは、プラットフォームをリリースしません。セキュリティ監査の結果はすべて公開され、完全な透明性のために IDO プラットフォームからアクセスできるようにします。
まとめ
私たちは GenesysGo を「ブロックチェーン インフラストラクチャー プロジェクト」と称してきました。しかし、インフラにはサーバだけでなく、もっと多くの要素があります。$SHDW IDO 以前は、ハードウェアだけに焦点を当てており、実際私たちはハードウェアを非常に得意としています。$SHDW IDO において、何人かの才能あるソフトウェア開発者をチームに迎える機会に恵まれましたが、彼らの才能の影響が、$SHDW IDO の体験がとてもスムーズであったことに直接表れています。
優秀なソフトウェア開発者と優秀なハードウェア開発者が集まったことで、私たちは「インフラ」という言葉の意味を再定義することが可能になりました。ハードウェアとソフトウェアのシナジーにより、$SHDW のユーティリティーを RPC サーバやストレージ以外にも広げることができるようになったのです。
IDO プラットフォームは、$SHDW トークンの新しいユーティリティーユースケースの第一弾であり、今後も追加のユースケースを導入していく予定です。現時点では、Shadow Drive の構築を完了させて、現在 Solanaチェーンで利用されているものよりも優れて最適化されたストレージソリューションを Solana エコシステムに提供することにほぼ集中しています。
しかし、IDO プラットフォームの要素がすべて目の前にそろっていたので、数日かけてそれらの要素をまとめずにはいられませんでした。スマートコントラクトコードの監査が終了して、その結果が発表され次第、IDO プラットフォームをローンチする予定です。それ以降、このプラットフォームは Solana と同じように長く存続し、誰でも利用できるようになります。ブロックチェーンの優れたところは、エコシステムが中央集権的なチームへの依存度を高めることなく、エコシステムを前進させる意味のあるプラットフォームを構築するためにブロックチェーンを利用できる点にあります。それが分散化ということなのです。