Wen? The Parrot IDO Plan — 日本語訳

Softgate Limited
9 min readSep 8, 2021

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これは The Party ParrotWen? The Parrot IDO Planという記事を日本語訳したものです。

Parrot プロトコルは 9 月 14 日から IDO を実施します。Parrot トークン “PRT” は、Parrot プロトコルの様々な側面にコミュニティが参加できるようにするユーティリティトークンです。IDO プロセスにおいて、PRT の総供給量の 10% がオークションにて販売されます。

オークションは 2 回行われます:

  1. オークション 1 は日本時間の 9/14 10:00 に始まり、1,680,000,000 PRT トークン(全体の 8 %)が販売されます
  2. オークション 2 は日本時間の 9/16 10:00 に始まり、420,000,000 PRT トークン(全体の 2 %)が販売されます

以下では、さらに詳しくご説明します。

Parrot とは

Parrot は、アセットの借入と貸出のための流動性ネットワークです。6 月にメインネットでローンチして以来、TVL は 1 億 5000 万ドルにまで到達し、以下のような一連の DeFi 商品を提供しています:

  • ステーブルコイン PAI
  • 合成資産 BTC (pBTC)
  • Parrot ステークプール (prtSOL)
  • 合成資産 SOL (SOL)
  • 預けられた担保を利用して利回りを得ることができる+EARN 保管庫

エコシステムパートナーと協力して、Parrot はこれらの製品を普及させ、ユースケースを拡大してきました。ユーザが Parrot を通じて利回りを得るには、様々な方法が用意されています:

  • Mercurial や Saber で PAI, pBTC, pSOL のステーブルスワップに流動性供給する
  • PAI や pSOL をレンディングプロトコルにデポジットする
  • LP トークンを担保にして、その利回り収入を得ながら、PAI, pBTC, pSOL を借り入れる
  • PAI をレバレッジ取引に活用する

Parrot プロトコルはまだ開発の初期段階にありますが、とても愛のあるコミュニティに支えられています。Parrot チームは、コミュニティのオウムたち(=みなさん)を愛しています!

IDO プロセスは、初期の PRT 流通量の高い割合を Parrot コミュニティの手に渡すように設計されています。PRT トークンはコミュニティのガバナンスに参加する道を開くだけでなく、Parrot プロトコル内で有用なサービスを提供する生産的な資産となります(詳しくは後述します)。

デュアルオークション IDO

Parrot の IDO は Mango Markets のトークンセールと似たようなプロセスで行われます。すなわち、参加者は USDC を IDO プールにデポジットし、それによって価格が決定され、PRT トークンはデポジットした USDC の額に応じてプール参加者全員に比例配分されます。

一つ違うところは、Parrot は 1 回ではなく 2 回のオークションを行う点です。1 回目のオークションでは IDO の割り当ての 80% が販売され、2 回目のオークションでは 20% が販売されます。2 回目のオークションでは、コミュニティがより多くの情報に基づいて IDOに参加する機会を提供します。

二つのオークションに、全体の 10% にあたる合計 2,100,000,000 PRT トークンが以下のように割り振られます:

  • オークション 1 (80%): 1,680,000,000 PRT
  • オークション 2 (20%): 420,000,000 PRT

もし、オークション 1 でのデポジット総額が 10,000,000 USDC だったとしましょう。この場合、PRT トークンの価格は、0.00595238 USDC(= 10,000,000 / 1,680,000,000)となります。そして、10,000 USDC をプールにデポジットした人は、1,680,000 PRT トークンを受け取ることができます。

オークション 2 は、オークション 1 の終了後すぐに開始されます。オークション 2 の参加者は、意思決定のための情報的な優位性を持ちますが、割当数量は少なくなります。

二つのオークションが終了すると、すべての参加者は PRT を受け取ることができるようになり、流動性を促進するために Serum に公式の PRT/PAI 取引ペアが作成されます。

オークションの仕組み

それぞれのオークションは 48 時間にわたって開催されます:

  • 無制限期間: 前半 24 時間は参加者はプールに USDC を入金/出金できます
  • 出金期間: 後半 24 時間は参加者はプールから USDC の出金しかできません

各オークションは二日間にまたがって実施されます。オークションのコントラクトは二つの資金保管庫を持ち、片方には PRT トークンが、もう一方には USDC を残高 0 の状態から格納します。

二日間は、無制限期間と出金期間という、二つの期間に分かれています。無制限期間においては、参加者は誰でもオークションの資金保管庫に USDC を預けたり引き出したりすることができます。無制限期間は 24 時間で終了し、その後、購入者が USDC を引き出すことのみ可能な出金期間に移行します。

二つのオークションが終了した時点で、USDC を入金した参加者は、USDC 保管庫のシェアに応じて PRT トークンを取得し、USDC は Parrot DAO の保管庫に移されます。

Parrot のオークションは、Mango Markets の実績あるコードを使用します。

https://github.com/blockworks-foundation/ido-pool/blob/main/programs/ido-pool/src/lib.rs

https://github.com/blockworks-foundation/mango-docs/blob/8b2ab79dd14f19fc4fa2460b46ded8a5427a212d/litepaper.md#mechanism

トークンの配分

  • プロトコルインセンティブ: 35%
  • チームとエンジェル投資家: 20% (1–3 年のロックアップ)
  • IDO: 10%
  • エコシステムとパートナーシップ: 10%
  • シード: 20% (1–3 年のロックアップ)
  • プロトコルコントロールリザーブ: 5%

プロトコルコントロールリザーブ (PCR) は Parrot プロトコル内の流動性供給に使用されます。

PRT トークンの利用方法

PRT トークンは、ガバナンストークンであると同時に、プロトコルにサービスを提供するユーティリティトークンでもあります。

PRT トークンを所有することで、PRT ホルダーは Parrot プラットフォームの開発を維持/促進します。そのため、PRT ホルダーが費やした時間/専門知識/努力に対してインセンティブが分配されます。

PRT をステークすることで、プロトコルに有用なサービスを提供する方法として、以下のようなものが考えられます(あくまでも一例です):

PRT 流動性プール

Parrot の担保モデルでは合成資産を直接償還することができません。たとえば、ユーザ A が SOL を担保に 100 PAI を借り入れて、ユーザ B に PAI を支払った場合、ユーザ B がその PAI を返済して担保としてロックされている SOL を直接償還する方法がありません。

PRT の流動性プールは、Parrot のすべての合成資産を直接償還できるように、共有の流動性を提供します。

PRT 交換プール

現在、Parrot の異なる合成資産を直接交換する方法はありません。

PRT を担保とした共有プールにより、Parrot の合成資産をスリッページなしで交換することが可能になります。

たとえば、保有者が 100 PAI を同額の pSOL に交換したいとしましょう。交換時の SOL の価格が 50 ドルだったとすると、この取引は、交換プールが 100 PAI を受け取り、代わりに 2 pSOL の債務を発生させます。新しい pSOL 債務は PRT プール全体で担保され、プールがこの交換を行う際に手数料を得ることになります。

PRT 清算プール

Parrot はレンディングプロトコルであるため、システムの支払い能力を維持するためには清算処理が重要です。しかし、清算ボットを運用するには、資金と技術的なノウハウの両方が要求されます。これは、ネットワークの支払い能力を維持するために貢献できる人の範囲を狭めることになります。

清算プールは、トラストレスでパーミッションレスな資産プールで、ボットの運用者は誰でも保管庫を清算するために利用することができます。清算手数料はプールの参加者に比例配分で支払われますが、プール参加者が個別にボットを稼働させる必要はありません。

このプールへの参加者の一部が、ボットを動作させる技術的なスキルを持っていれば十分です。

プロトコル手数料

Parrot プロトコルは既にサービスから以下のような手数料を徴収しています:

  • 借入債務から徴収するスタビリティーフィー
  • +Earn 保管庫で得られる報酬の一部

これらの手数料は、将来的に、前述のような PRT ホルダーが提供するサービスにインセンティブを与えるために利用されます。

まとめ

Parrot プロトコルはこの先も長い道のりを歩んでいきます。Parrot IDO によって、その 10 年にも及びそうな旅の第一歩を踏み出すことになるでしょう。未来は既に訪れています。Solana のエコシステムにとってエキサイティングな時期を迎えています。一緒に DeFi を素晴らしいものにして、次の 10 億人のブロックチェーンユーザを迎えましょう!

パーティーにはまだまだ間に合いますよ!

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